カバーの天才だったJeff Buckley

最近、あらためてJeff Buckleyを聴きなおしているんだけれど、改めてその歌唱力もさることながら、カバーセンスも素晴らしすぎると再確認した。
おそらくオリジナル・ソングよりも数の多いカバー・ソング中でも、異色を放っているのはDido's Lamentのカバー
Emma Kirkbyによるオリジナル

この曲はヘンリー・パーセルによる17世紀に作られたオペラ曲で、聴いての通りソプラノ・ヴォーカルなんだけど、95年にロンドンで行われたmeltdown Fesで、Jeff Buckleyはこの曲をさらっとカバー。観客からストリングスで入ったクラシック畑の共演者、そしてたまたま見ていたエルヴィス・コステロまでがド肝を抜いたというエピソードが残っている。
Jeff Buckleyによるカバー

他にもバグダッド・カフェのテーマソングで知られるCalling youもいい。

その他にもニーナ・シモンザ・スミスや、ヌスラット・ハーンやエディット・ピアフに至るまで、膨大なカバーを披露していて、どれも全てが、もう何十年もカバーしてきたかのように馴染んでいて、豊かな音楽性と稀代の才能のマリアージュになっている。

ここらへんのカバーソング音源は、ほとんどが非公式なブート音源でしか出回っていないので、一度きちんとマスタリングしてもらって、公式にリリースして欲しいんだけど、そういう話は今のところ出てないらしい。彼が最初で最後の来日公演をした後になって、どっぷりはまったライブ未体験者としては是非聴いてみたい。

Grace (Legacy Edition)

Grace (Legacy Edition)